保険の見直しをするなら災害・疾病特約の内容を必ずチェックした方がいい

この記事は:約4分で読めます。

アイキャッチ画像編集:暇モアイ氏

このコラムは、AFP(アフィリエイテッド・フィナンシャル・プランナー)資格を持つ現役のFPに監修してもらい書いています。参照となる資料は、ひろまさの体験したもの・公式もしくはそれに準ずる情報に限り使用しています。

AFP・・・日本FP協会認定資格。FPとして必要かつ十分な基礎知識を持ち、相談者に対して適切なアドバイスや提案ができるFP技能を習得した人に与えられる資格です。

ぼくは病気とお金についてのコラムを書いているので、保険に関する質問はよくチェックしてます。その中で多いのが、「保険の見直しはどうすればいいですか?」という内容の投稿です。

大体の質問者にはある共通点があります。それは若い頃にあまり考えずに加入した保険なので自分で契約内容を理解していないという点でした。

特に疾病入院特約や災害入院特約といった「特約」の項目は、本当に必要であるかどうかも分からないまま付帯されているケースも多く、実際の保険見直しでは真っ先に解約の対象になりがちです。

そこで今日は「災害・疾病特約」は本当に必要なのか?その中身を紹介しながら、一緒に考えてみたいと思います。

災害入院特約について

災害入院特約とは・・・、偶発的に起こった自分が原因ではない事故(ex.交通事故、スポーツ中の事故、転倒、火災など)にあった場合に、通常の保険給付金に加えて入院給付金が受け取れる特約のことを言います。

通常の医療保険では、保障額を決めて契約(入院給付金1日5,000円・手術給付金1回10万円など)をしますが、特約は、このベースとなる金額に割増の保障をつけるという考え方です。

よくある例だと、上で書いた医療保険の通常保障と同額(災害入院給付金1日5,000円・災害手術給付金1回10万円)を上乗せする、ベース保障額の2倍・4倍を上乗せする、といった内容の特約の付け方です。

同額の特約をつけておけば災害にあった場合、通常の2倍(入院給付金は1日10,000円、手術給付金は1回20万円)の保障を受け取れるようになります。

※医療保険だけでなく、死亡保険でも災害死亡保障をつけられる商品があります。

 意外と広い保険の「災害」の範囲

live-1532301_1280
災害という言葉を聞くと、ふつうは地震のような自然災害や火災といった人災をイメージしますね。これらに加えて、交通事故や転倒などの事故によるケガも災害に含まれ、一般的に「不慮の事故」といわれるものが条件となります。

不慮の事故には3つ要件があります。

  1. 急激(避けようのない事故で、事故からすぐに被災)
  2. 偶発的(事前に予測できない事故)
  3. 外来性(もともと持っていた病気や体質などが原因でないもの)

例えば、自分の意思で炎天下を走り回って熱中症になったケースやリストカットなどの自傷行為の場合、避けようのない事故、事前に予測できない事故ではないので対象外になります。

飲酒運転による事故も、事前に予測できないとは言えないので同じです。かなづちで泳げないのに溺水したケースも、3の外来性に欠けるため対象外になってしまいます。

震災の場合はどうなるの?

地震や津波、噴火などの大規模自然災害、もしくは戦乱によるものは、免責事項に指定されているので保険金はおりません

保険会社の事業として考えた場合、保険料収入をはるかに上回る保険金の支払いになってしまうというのが免責の理由となります。

これはあくまで理屈上の話であって、実際には東日本大震災・熊本地震など近年頻発している大震災では、災害給付金が支払われています
また迅速な支払いを優先させるため、手続きも一部省略化されるなどの対応もされています。

高リスクの職業は要注意

保険会社も事業としてやっていますので、保険金を支払う確率が高くなりそうな人とは契約したがらない傾向にあります。

スポーツ選手やパイロット・船舶乗組員などの職業についていると、災害にあう危険性がたかいと判断された場合、災害特約はつけられません。

自動車保険の特約と被るケース

ケガにより給付される保険として代表的なものとして、損害保険会社が扱っている傷害保険があります。

この傷害に対する補償、実はあまり意識せずにつけていることが非常に多いです。

自動車保険の人身傷害補償特約には、車外補償がついているものがあります。この場合、自動車事故以外の交通事故でも補償されます。

災害・疾病に関する特約も、契約の際に注文しない限り自動的につけられていることが非常に多いです。

このことから、自分では意識していないうちに災害に対する保障(補償)を複数つけてしまっているということは十分に考えられます。

さいごに

son-1910304_1280

余計な特約はいらないという論調で話してきたように見えますが、実のところは反対の気持ちでこの記事を書いています。

ぼくは、26歳の時に子供を授かったことがきっかけで生命保険に入りました。

普段なにか物を買う時は、とことん価格.comやレビューサイトを調べまくり安値で納得できるものを探します。同じように保険に関しては「安心」が何より大切だと思ったので営業担当の方と納得がいくまで保障の内容について話し合いました。

急性リンパ性白血病で長期入院になった時も、医療特約で相当額の給付金がおりたおかげで生活に困窮せず済んだという経験があります。

「世の中何があるか分からない」っていうのは陳腐に聞こえるかもしれないけれど、何かがあった時に「あって良かった」と「何も用意してなかった」では、本当にその後の人生が180°変わりかねません。

ムダな保障はいらないけれど、万が一に備える特約はよく考えて自分の意思で付けておくのが理想です。

せっかくなので、この機会に自分の入っている保険内容を見直してみることをおすすめします。

では

保険の見直し 無料相談を受けてみる

おすすめの記事はこちら

  1. 老舗アメカジブランドのエディバウアーは本当にダサいのか?口コミ評価
  2. コンバースオールスター100周年モデルを徹底レビュー

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)