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ひろまさ(@hiromasa79)です。
ある講演会を聞きに行ってきました。正直働いていたころは、毎日の仕事に忙殺されてそんなことする時間なんて無駄だと思っていました。
病気になったことで一番の変化は、「自分の人生や家族のことについて考える時間ができたこと」です。そんなタイミングで出会った、吉村春生先生の講演会の内容を、心に残ったフレーズとともに振りかえっていきたいと思います。
吉村春生先生の佐賀弁ばりばりのトークはこんな感じです。

叩いたらだめなのに叩いてしまうこどもさん、優しくしようと思うのに怒ってしまうお母さんがいるのはなぜか?
心には3つの要素がある 思考・感情・行動。叩いてはいけないという思考を、むしゃくしゃする・イライラするという感情が邪魔をしてしまうことがあります。
万引きやいじめをするこどもたちも、頭では悪いことだとわかっているのだから、そのことを怒っても根本的な解決には結びつくことはありません。

感情は、行動に強く影響を与えるものです。特に影響が強いのは負の感情。怒りや悲しみ辛さなどある中、いちばんやっかいなのが不安感です。
感受性が高いと、負の感情を食べすぎてしまい、ヒステリーを起こしてしまうことがあります。ヒステリーを起こすのは感受性が高い証拠で、相手の気持ちをより考えようと思う人がなってしまいます。
もし、身の回りの人がヒステリーを起こしたら、放っておくしかありません。十分に吐き出しが終わるまで、黙って30分相手の話を聴いてあげましょう。
負の感情は、弱いものに向かって連鎖する性質があります。大人から感受性の高いこどもへ、こどもは自分より弱いこどもか、小動物や外にあたります。外に出すのが苦手な子は、自傷行為に走ります(ピアス リストカット タトゥー) 。それさえもできない子は、ネットで誹謗中傷の書き込みなどをします。

切れ味の鋭い人だけで集まれば、物事がうまくいっている時はすごくいい環境が生まれます。しかし、うまくいかなかった途端、周りの緊張感が次々と伝染して、何をやってもうまくいかなくなってしまいます。
そういう時、ぼーっとした人がいればその人柄がクッションとなり、負の感情の連鎖が止ま理、組織が守られるのです。
無駄な人なんていない 役割を持って生まれてくるもの。生まれたときに、役割を教えてもらっていないから、人間は悩み、迷ってしまうものです。

言葉とはとても未熟なもの。言葉だけで人の感情の全てを表現することはできません。小さいこどもがが泣くのは、言葉がないからです。涙の中に、言いたいことが全部詰まっています。
ざっくり記事を読むための見出し
フロイトの理論
感情の世界は意識と無意識の2つが存在する。
心が壊れないように、負の感情を 無意識の世界に閉じ込めることができる(抑圧)。
けれども、無意識の世界にしまいこんだはずの感情が、表に出てくることがあります。それは、言葉で表現されることはなく、涙になって表れます。
なぜか、涙がこぼれるのです・・・。
涙は心のメンテナンスです。「泣いたらスッキリした」という経験は、誰もがしたことあるはずです。たまっていた負の感情を吐き出すことで、心の中に空き容量ができます(カタルシス)。
そばにいてくれるだけでいい。
人の心はパソコンに似ています。パソコンが情報がいっぱいになるとフリーズするように、心の奥底に負の感情がいっぱいに溜まると、感情がフリーズしてしまいます。
感情がフリーズすると、思考もフリーズしてしまい、やがて人のいうことを素直に聞けなきくなってしまいます。そうなってしまうと、今度は行動もフリーズしてしまいます。
本音で考えて本音で行動するようになるので、相手と衝突する回数が増えて、人間関係がギクシャクしだします。人が寄ってこなくなる、誰もかまってくれない、というのはとても辛いことです。
ウソをついたっていい
フリーズしてしまう前の人は、人を自分に引きつけようとする行動をとる特徴があります。寂しいからかまってほしい、かまってほしいからウソをつくのです。だけど、このウソを誰かが優しく聞いてくれたら、その人の不安は安心感に変わります。
ウソをつくことで心のメンテナンスをすることができることがあります。人に迷惑のかからないのであれば、ついていいウソもあるんじゃないかと思います(嘘も方便) 。

遊ぶこと (=夢中になれるもの) で心のクリーンアップをすることができます。韓流ドラマにハマった奥さんたちも、みんなチェ・ジウになりきって心のクリーンアップをしていました。
逆に、今まで楽しめていたことが楽しめなくなるのは、うつの兆候です。

人間だけが、生まれて1年間の間、自分で生きるための行動が取ることができない動物です。
の生きる3原則を、赤ちゃんはひとりでできません。もともと人間とは、とても不安な生き物なのです。
不安の反対は、安心感です。安心感は心のエネルギーとなります。そして、心のエネルギーをためたい時に、人がとる行動が甘える 行動です。
人生の飛行機を安定して飛ばすためには、心のエネルギーが必要(燃料)です。 人は泣いたり・遊んだり・甘えることで、心のエネルギーをため、人生の飛行機を安定して飛ばすことができるのです。
心のエネルギーを貯めればいい
もし、燃料が切れてしまったら、心のエネルギーをためればいいだけです。
そして、「甘える相手」と「夢中になれるもの」があれば、また心のエネルギーをためることができます。
つまり、普段から安心感を持ち続けることができれば、燃料切れ(うつ病など)を予防することができるのです。
人間の取る行動には意味があります。それは「不安」を「安心感」に変える行動なので、限度を超えなければさせたほうがいいです。限度を超えると、脅迫が入ってきて依存につながってしまいます。依存性は、「不安」を「安心感」に変えられなかった人が、その行為を続けた結果でしかないのです。

お母さんのお腹の中は何の評価もされずに守られ、安心感で満たされています。しかし、生まれた瞬間から、他人の評価が否応なくはじまります(他人と比べる行為)。現実生活には理想・目標もあります。目標に対して、かならず他人から評価される中で、生きていかなければなりません。
近年増えてきている引きこもりは、お母さんのお腹の中に戻る行為とおなじことです。引きこもるということは、心のエネルギーがなくなってしまったということ。いちばん大事なのは、「評価なして向き合ってくれる存在」、そして「甘えさせてくれる存在」
今日もこの人(子)に会えた、それだけのことを喜んでくれる存在がいないと、人は生きていくことができません。
甘えの原型は微笑みです。人は微笑みを見ると安心します。笑顔は、人に安心感を与えるのです。そして、お母さんの笑顔はこどもにダイレクトに伝わるものです。
さいごに
活字のみの構成では読みにくいかと思い、大事なメッセージはタイポグラフィで表現してみました。
多分、最後まで読んでくださった方は、吉村先生の講演会を聴いたことのある方も多いんじゃないかと思います(もちろん、聴いたことのない方も、最後まで読んでいただきありがとうございます。)
「忙しい」という字は、「心」を「亡」くす と書きます。そんな時は少し立ち止まり、今日紹介した言葉を思い出してみようと思います。
では
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