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全国のヘルプマーク導入状況【2017年4月27日時点】
- 青森県: 導入済み http://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kenko/syofuku/herupumaku.html
- 栃木県: 2017年8月〜(予定) 0286233490
- 東京都 :導入済み http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shougai/shougai_shisaku/helpmark.html
- 神奈川県: 導入済み http://www.pref.kanagawa.jp/prs/p1119138.html
- 岐阜県: 2017年8月1日〜(予定) 0582721111
- 滋賀県 :導入済み http://www.pref.shiga.lg.jp/e/shogai/helpmark/helpmark.html
- 京都府 :導入済み http://www.pref.kyoto.jp/shogaishien/helpmark.html
- 大阪府 :2017年8月ごろ(予定) 0669449175
- 奈良県: 導入済み http://www.pref.nara.jp/item/163663.htm
- 和歌山県: 導入済み http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/040400/documents/helpmark_tirashi.pdf
- 徳島県 :導入済み http://www.pref.tokushima.jp/docs/2016071200056/
- 北海道札幌市 :2017年秋ごろ(予定) 0112112936
- 宮城県亘理郡亘理町 :導入済み https://www.town.watari.miyagi.jp/index.cfm/29,34890,163,html
- 兵庫県高砂市 :導入済み 0794439027
- 岡山県総社市: 導入済み http://www.city.soja.okayama.jp/fukushi/shogaisha/sien_keikaku/helpmark-helpcard.html
- 岡山県浅口市 :導入済み http://www.city.asakuchi.lg.jp/kurashi/kenko/help.html
- 岡山県井原市 :導入済み http://www.city.ibara.okayama.jp/docs/2017021700046/
- 岡山県里庄町 :導入済み http://www.heartaid-okayamaseibu.org/posts/2225643
7月20日のJIS改正でヘルプマークを規格に追加
3月22日に経済産業省より、次のような発表がありました。
JIS規格への「ヘルプマーク」追加について最終案を取りまとめ
要約すると、
東京五輪に向けて、外国人が観光客案内記号をわかりやすくするために、JIS規格の改正をする。その際に「ヘルプマーク」をJIS規格に追加することになった。
ということが書かれています。
ISOとは・・・「国際標準化機構」によって定められた国際的な標準規格
JISとは・・・「日本工業規格」という日本の国家規格
ヘルプマークがJIS規格に追加されるとどうなるのか?
「国が統一マークとして認定していないので、自治体としても動きようがない。他にもたくさんのマークがある中で、ヘルプマークだけを特別扱いはしない。」
以前の記事で取材をした時、「ヘルプマークの導入予定なし」と答えた担当者の方たちは口を揃えてこう話していました。
が・ですよ、
JIS改正の発表後の国会答弁でも、安倍首相自らがヘルプマークについて「大変意義がある」と発言。
今後、いっそうの普及を図る意思を示したことで、風向きは大きく変わりました。
おそらくこの先、内閣府の推奨する障害者に関するマーク(国内統一マーク)として広く認知されていくことになるでしょう。
少なくとも“その道筋が見えた”、ということです。
ボトムアップの普及活動により加速するヘルプマーク導入
国や内閣のいわゆるトップダウンだけではなく、今草の根的なヘルプマークの普及に向けた活動が実を結びつつあります。
「ハートエイド」さんの取組み
ハートエイドは、「ヘルプマーク」「ヘルプカード」 の認知と普及を実現させることも目的に、主に岡山県を拠点に活動をされている団体です。
ハートエイドのH.P.はこちら
冒頭のヘルプマーク導入状況を見るとわかりますが、市町村単位だと岡山県に集中しているのがわかると思います。
ハートエイドH.P.より引用
なぜ岡山県として配布していないのに、市町村では他に例を見ないほどに岡山県内に集中しているのか?
それはハートエイドさんが主体となり、積極的に各市町村にヘルプマークの導入を要望されてきたからに他なりません。
実際にこの4つの市町村の福祉担当者にお話を伺ったところ、導入に至った経緯は「とある団体からの強い要望があった」のだと教えていただきました。
Facebookグループ
承認制の半クローズドコミュニティなので詳細は記載しませんが、ヘルプマークの普及を目的としたグループがいくつか存在しており、活発な情報交換がされています。
日々、各地の情報提供者から有益な情報が投稿されているので、最新の情報を知りたい方はぜひ検索して見ることをオススメします。
直接取材してわかったこと
ヘルプマークを作成している業者は1社のみ
今年の8月〜秋にかけて導入を予定している自治体の担当者に伺ったところ、みな同じ業者に依頼をかけているために納期が追いついていないということがわかりました。
ある自治体では、「競争になると思ってフライングして発注をかけた」なんて話も。
個人的に調べた限りだと、趣旨に沿った利用であれば東京都が提供しているガイドラインに基づいて、誰でも作成できるようです(間違っていたらすいません)。
受注金額とロット数を考えると割りが合わないのか、とにかく生産が追いつかない状況になりつつあるようです。
熱心な議員の声で導入が決まることがある
兵庫県の高砂市や宮城県の亘理町なんかは、それぞれ県内では唯一のヘルプマーク導入市町村です。
ではなぜ、単独での導入に至ったのか?
その裏には、“導入に積極的なある特定の議員さんが毎回議案を提出し、機運が高まっていった”という経緯があったとのこと。
前回のヒアリングでも、多くの福祉担当者が同じようなことをおっしゃっていました。
地方行政の矛盾について
上で紹介した岡山県のケースの話。
県の福祉担当者に聞いて見たところ、「各市町村が独立してやっていることなので、県は関知していません」という回答をいただきました。
ん、おかしくない?
同じ岡山県内のことですよね?
ぼくは橋下さん(元大阪市長)のことを思い出し、そっと受話器を下ろしました。。
誰もが望めば手に入る日はそう遠くない

ぼくは今まで画像のようなことを今までやっていました。
だけど今回の取材記事を最後に、ヘルプマークのお渡しについては終わりにします。
実際にお渡しした方には喜んでもらったり感謝していただいたけれど、正直この作業に終わりがないということに遅まきながら気がつきました。
ぼくはボランティアがしたいわけではありません。
その代わり、情報発信することで今まで以上にヘルプマーク認知度向上に貢献したいと思います。
取材中にある担当者の方から言われた言葉がすごく印象的でした。
担当者の方に、ヘルプマーク導入で「あなたののブログ参考にしました。」って言われた(笑)
— ひろまさ79 (@hiromasa79) April 28, 2017



最後に一つお願いがあります。
ヘルプマークが手に入らなくて困ってるという方はぜひ、お住いの地域の福祉課に導入の要望をしてください。
今すぐではないかもしれないですが、誰もがヘルプマークが手に入り・周りの配慮が受けられる日は必ずやってきます。
では